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2009/06/13 (Sat) その言葉だけを何度も繰り返す




私は、その言葉だけを何度も繰り返した。





「その言葉だけを何度も繰り返す」





また喧嘩をした。
一護と、今回は結構派手に。

いや、最初は些細な事での言い合いだった。
その言い合いになった原因すら忘れてしまうような些細な事。

でも、私にも非があったのは確かで・・・


朝方に喧嘩をして、学校でも話す事もなく、もちろん下校も一緒ではなく・・・私は近くの公園で暇を潰す。

いや、暇を潰すというのはおかしいか。
・・・今は帰るのが、一護と顔を合わせるのが気まずいかと思うから。



ブランコという遊具に座り、少し体を動かしてそれを揺らす。
そして、少し時間が経つにつれ、こうなった原因などを考える。


始まりは些細な事。
売り言葉に、買い言葉。
お互いの性格上、止めるに止められなくて。

一護に非がないかと言えばそうでもないが、
私にも非がある事は確かな事で。


こういう時、可愛らしい女性などであれば、素直に謝れるのだろうか。
ちゃんと自分の方から、ちゃんと謝罪の言葉を・・・

そして、仲直りした時には、礼を言ったりするのだろうか。


しかし、可愛らしいといった言葉が無縁の私には、
こんな性格をした私には、そんな簡単な事も困難で・・・



雲行きが怪しくなってきた。
そろそろ帰らなければ、雨が降るかもしれない。

そんな事を思っていたその時・・・


「・・・おい。」
「!!・・・一護・・・」


振り向くと、そこには一護が立っていた。

何でもなさそうな顔をしているが、肩が激しく上下している。
もしかしたら私を捜しに・・・?


お互い向き合ってからの、しばしの沈黙。


始めに出す第一声の言葉はもう疾うに決まっている。

今回は私の方から・・・


「・・・わりぃ、朝は言い過ぎた。」
「え・・・」


私が言おうとしていた事を、一護が私に言う。


「ごめん、ルキア。」


先にそう言われる、‘今回も’‘また’。


「悪かった。雨が降りそうだし、帰ろうぜ。」

そう言われた私は頷く事しかできず・・・

「ありがとうな。」

そんな私に、またも私が言おうとしていた事を一護が言う。



「じゃあ、帰るか。」と背を向けた一護に、私は近づき、頭を一護の背中へと預ける。



「莫迦者。」


こやつはいつもそうだ。
謝らなければいけないのは私だという時も、
私が謝ろうとしようとする時も、
一護は決まって、いつも先にこうして謝る。



「莫迦者。」


こやつはいつもそうだ。
礼を言わなければいけないのは私だという時も、
私が礼を言おうとする時も、
一護は決まって、いつも先にこうして礼を言う。



「・・・莫迦者。」


まるで、その言葉しか覚えていないかのように。

謝罪の言葉も、礼の言葉も出ない私は・・・


・・・その言葉だけを何度も繰り返した。








あとがき
イチルキ短編再録。

設定は皆さんのお好きな時間軸という事でお願い致します。
どんな時間軸でも可のように構成を努力しました。


ルキアってこうした時どうなんだろう?というのがこの作品のテーマでした。
わざと謝らんとかそういうのではなく、素直に言葉に出すのが苦手なのかなぁーと。
一護に助けられた時も、「莫迦者」って言ってますしね~(あれは特大な萌えウェーブだった・・・)

素直に謝ったり、なかなかその言葉がでなかったり・・・どちらも私はいいかと思います。
可愛い女の子なら・・・なんて、ちょっと考えちゃってるルキアは個人的萌えシュチュ。(笑)
可愛いなんて無縁だなんてとんでもない!
こんなルキアさんがイイー!といったお話であります。

最後のシーンも萌えシュチュです。
要は、彼の胸や背中に頭預けて、「バカ、バカ、バカ」ってポカスカ叩いているみたいなイメージなので。(笑)

毎度ヘボ作品ですが、読んで下さるお優しい皆様。
いつも有り難うございます。

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