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2009/04/12 (Sun) あなたはずるい・・・///



ずるい。ずるい。

あなたは・・・ずるい・・・///





「あなたはずるい・・・///」





朝日も昇ってくるような時刻。
お水の仕事も終わり、今日は私一人で家へと帰る。

朝日が見られるこの時刻に帰れるというのはいつもいいと思っていた。
仕事の疲れも癒える気もするし、気分が良くなる気がするから。

でも、今日は少し気分が悪い。
たぶん、いつも以上にお客に構われた事(全て撃退したが)や、ストーカー(←近藤さん・・・(汗))がいつになくうざかったからだと思う。 


確かに、仕事柄仕方ない事なのだろうけど、ああまでs・・・

「・・・痛っ。」

心の中で色々考えていると、少し油断したのか、足を挫いてしまった。


やはり文句は良くなかったのだろう。
愚痴に対しての小さな罰かもしれない。


しかし、いつもより少し悪かった気分がさらに悪く。


「はぁ~・・・何だか今日は最悪かも・・・」


ため息は良くないのだが、自然と独り言が出てしまう始末。

仕事でイラつき、足を挫いて・・・何だかついてない。
朝日の効果もこんな状態では、もうまるで効き目をもたない・・・

少し痛むが歩けぬ程ではない。
早く家に帰って、この気分をリセットしよう。


そう思って、再び歩いていると・・・

「おっ、よう~。お妙じゃねぇか~。」

聞き覚えのある声に振り返ると、そこには銀さんが。


一体、こんな時間まで何を・・・?


意識してもいないのに、ふとそんな事が頭の中に入り込んでくる。
別に、関係ないのに・・・。


そう思っていると、銀さんは私の隣に来て、帰り道を共にする事に。

「仕事でいつもこんな時間なのか?大変だね~、若いのに。」
「家計がありますからね、仕方ないんですよ。可哀想な弟が働いているのに、どっかの誰かさんに給料貰っていないので本当に大変なのよね~♪」
「あっはっはっは・・・。そんな悪い奴がいんのかよ~。何でもおまかせのこの銀さんに頼めば、がつんっと言ってやるのによ!どうだ、安くしとくよ。」
「・・・遠慮しますよ。銀さんこそ今まで何を?」
「いいだろ~、何してたって。大人には色々あんだよ。あ、それとも銀さんの事が気になる?」
「・・・!・・・別に、そんなんじゃないわ。またどこかの女と合併でもしてたのかしら?神楽ちゃんもいるんだから教育に良くないわよ。それにまだ合併号には時期が早いわ。」
「・・・最後の意味わかんないから、読んでくれてる皆さんが。朝帰り=それって考えがまだまだ子供だなぁ。色々あんだよ、大人は♪」
「・・・・・・」

正直、今の気分で会うのは嫌だった。
会話も最悪。


肯定も否定もしないその流すような話し方がずるい。

年上であるからなのか、何を言われても焦らないその余裕が、その落ち着きがずるい。


その会話で、何故だかまた気分が悪くなり、胸も何だか少し痛む。

そんな気持ちにさせるあなたは・・・ずるい。



そんな事を思っていると、急に銀さんが座り込む。

その行動を不思議に思い、私は銀さんに・・・

「・・・銀さん?どうかしました?あ、もしかして体力がないのかしら、歳で。」

こんな気分が嫌で、こんな気持ちにさせられたのが悔しくて、少し当たるような感じで言ってみる。

すると、銀さんは真剣な顔で・・・

「・・・お前、怪我してんだろ。」
「え・・・?」
「え、じゃねぇよ。足少し捻ったか?歩き方がおかしかったからな。」
「な、べ、別に、たいした事ないわ!家までくらい大丈夫よ!」
「捻挫甘く見ない方がいいぜ。ほら、乗れ。」
「はぁ・・・!?///」
「家まで送ってやるから乗れって言ってんだよ。」
「な、何言ってんのよ!///そんな恥ずかしい事・・・」
「こんな朝早くに人なんていねぇよ。」
「で、でも・・・///」
「・・・ほら、早くしろ。」
「!!///・・・はい。///」

そうして、銀さんの言うとおりに私は銀さんにおぶってもらう。

いつもはだらしなくて、チャランポランで、鈍いくせに、こういったいざって時は凄く真剣で、目敏くてずるい。

いつもは大人を感じないような説得力ない感じなのに、たまにこうして「はい」としか言えないような雰囲気を出す時があってずるい。


「意外と軽いなぁ~。」
「・・・どういう意味?」
「いや、深い意味はないけどな~。もう少しないと、健康的じゃねぇぞ。」
「・・・」
「銀さんがおんぶしてくれるなんてそうはないぞ~。どうだ、嬉しいか?」
「べ、別に・・・自分で歩けました、私は。」
「素直じゃねぇ~なぁ~。・・・あ。それとさ・・・」
「何?」
「朝帰りの理由なんだけどな。」
「え・・・?」
「朝早くから仕事だったんだよ。最近周辺で泥棒が多いから、うちを見張ってて下さい!って頼まれてな。」
「・・・そう。合併ではなかったのね。」
「・・・まだ言うかよ。仕事も頑張らねぇと、可哀想な弟に給料払えねぇからな。‘どっかの誰かさん’はよ♪」
「・・・そうね。」


あぁ、私は一生この人には敵わないのだろうと思う。



肯定も否定もしないその流すような話し方がずるい。

年上であるからなのか、何を言われても焦らないその余裕が、その落ち着きがずるい。

いつもはだらしなくて、チャランポランで、鈍そうなくせに、こういったいざって時は凄く真剣で、目敏くてずるい。

いつもは大人を感じないような説得力ない感じなのに、たまにこうして「はい」としか言えないような雰囲気を出す時があってずるい。

その会話で、何故だか気分が直っていき、胸の痛みもなくなっていく。

そんな気持ちにさせるあなたは・・・ずるい。


今日は最悪な日で、ついていない日だと思っていたのに・・・
悪くない、むしろ気分も良くなって、ついている日かもと・・・

そんな気持ちにさせるあなたは・・・本当にずるい。



あぁ、私は一生この人には敵わないのだろうと思う。



「本当に・・・銀さんはずるいわ・・・///」


今の私には、そんな言葉しか思いつかなかった。





ずるい。ずるい。

あなたは・・・ずるい・・・///









企画終了も含めてあとがき
『貴方はするい』企画、銀時×妙を再録。
この企画の最終は銀妙です。
銀妙萌えます、本当に。

この企画はちょっとした短編で銀妙を書かせて頂きました作品に、
たくさんご反応頂きましてこうした企画になりました。

どうも有り難うございました。

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