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2000/01/30 (Sun) オレンジ色が走る、オレンジ色を追う



今日は、部活が休み。

千鶴達が、私に話しかけてきた。

「鈴~、今日部活休みでしょ?一緒に帰ろう~。」
「あ、ごめん。読んでた本の区切りが悪いからさ。私少し読んでから帰る。」
「そっか、じゃー、また明日ね~。」
「うん、ごめん。また明日。」

そう言って、千鶴達に別れを告げた。
悪かったけど、本の区切りをつけないと気分が悪い。

さて、早く読み終えて帰ろう。

そう思いながら、私は本を読み始める。


どれくらい経っただろうか。
気づけば、オレンジ色の夕日の光が窓から射し込んでくる。

いけない、ちょっと読み入ってしまったみたいだ。
ここまで読んだら、そろそろ帰ろう。

そう思った時・・・

窓とは逆の方向から入ってくるはずのないオレンジ色の光が差し込んできた・・・






「オレンジ色が走る、オレンジ色を追う」





一瞬そう思ったが、そんなはずもなく、やけに目立つオレンジの髪の色をした生徒が入ってきただけなんだけど。

その目立った髪をした生徒の名前は、黒崎一護。

やたらと無愛想な顔で、教師に呼び出しをされて、密かに女子の中の一部では人気のある友達(たつき)の幼馴染。
入学してそんなに時間も経ってないし、まぁ、私はこんな奴に全然興味ないんだけど。

そんな黒崎が教室に入ってきた。

鞄を取りに来たらしく、何やら怪我をしている。
喧嘩でもしたんだろうか?

こいつ自身に興味はないけど、それだけは気になって、思わず声をかける。

「その怪我どうしたの?」

そう私が言うと、黒崎は変わらぬ眉間にしわを寄せた顔で・・・

「あ?ああ、見ればわかるだろ。喧嘩だよ、喧嘩。」

これが黒崎との初めての会話かもしれない。

相変わらずな無愛想な顔。おまけに返事。

入学当初からこんな怪我した感じで来る事が多いので、またかと思いながら・・・

「また?よく飽きないね・・・ホント」
「あ?好きでやってる訳じゃねぇーよ。」
「え・・・?」

黒崎の返答に驚く私。

黒崎はさらに続けて・・・

「売られた喧嘩を買ってるだけなんだよ。まぁ、全部勝ってるけどな。」
「売られた喧嘩?」
「ああ。こんな頭して目立ってると、どいつも気に入らないじゃねぇーの。」
「・・・髪の色直したら?」
「直すも何も地毛なんだよ、これは。」
「じゃー、喧嘩を買わなければ?」
「そんな性格じゃねぇんだよ。」
「・・・それは大変ね。」
「別に。もう慣れたからな・・・」

「もう慣れた」と言って、黒崎は顔を横に向け、遠くの方を見ていた。

その顔を見ていたら・・・

(・・・喧嘩っ早いくて、無愛想な奴だけど、悪い奴じゃないんだよ・・・)

たつきのその言葉を思い出す。

興味もないし、あの時はたつきの言ってる事が全然わからなかったけど、今は何となくわかる気がする。

そんな事を思っていると、突然黒崎が・・・

「あー、つうか、わりぃんだけどさ・・・」
「何?」
「あんたの名前何だっけ?」
「はぁ?」
「いや、わりぃな。名前覚えるの苦手でさ。たつき達とよくいるのは知ってんだが、
・・・あ。後、あれだろ?代表の挨拶とかしたろ、あんた。」

・・・おかしな奴。
今聞くタイミングじゃないのに。
そう言えば、たつきもそんな事言ってたっけ・・・。
それに、クラスが同じであれ、初めて話したんだから仕方ない。

そして、ため息をつくながら私は・・・

「・・・国枝鈴。」
「あー、国枝な。・・・うぉ!?やっべ!」

私の名前を復唱しながら、黒崎は時計に目をやった途端大声を出した。

どうしたかと聞くと、黒崎が・・・

「時間がねぇ。・・・遊子がうるせぇんだよな・・・」
「遊子?」
「妹だよ、妹。」

こんな無愛想な顔してるのに、そんな心配を・・・
何だかそのギャップがおかしすぎた。

そんな事を考えていると、黒崎が突然・・・

「へぇー、国枝も笑うんだな。」
「え・・・?」

え・・・私、笑ってた?

「顔に出た事見た事なかったからな。クラスの時も、たつき達といる時もあまり。」
「そ、そんな事ないわよ。おかしい時は笑うし・・・」
「今、おかしい事あったか?」
「別に。」
「はぁ~?意味わかんねぇ奴だなー、お前。」

そんな事を言っている黒崎。
・・・それは、あんたでしょ。

どうでもいい話も終わり、黒崎が・・・

「まぁ、いいや。お前まだ帰んねぇの?」
「本の区切りがついたら、帰るところよ。」
「そうか、じゃー、気をつけろよ。じゃーな、・・・え~と・・・(汗)」
「・・・国枝だって。」
「わ、わかってるよ!じゃーな、国枝。」

そう言って、教室を急いで出て行った黒崎。

・・・本当におかしな奴。


話したところで興味が沸く事もない。

ただ第一印象と全然違う奴だという事と、
たつきが言ってた事に、‘おかしな奴’というのが付け足されただけ。

窓から見下ろすと、校門へ向かってオレンジ色が走る。

そんなオレンジ色を、私は少し笑いながら目で追っていた。








あとがき
アンケートリクエスト第1弾であった、一護+国枝鈴を再録。
鈴ちゃんは現世キャラで結構好きです。(←いらない情報)

何ていうか、CPじゃなく、恋愛度ゼロの一護+鈴ちゃん。
おまけに友達度も全くなし。(笑)

時間軸的にはルキアと出会ってない時期。
こんな話があってもいいのでは?みたいな作品でした。

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