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2000/01/30 (Sun) 女として・・・?




あたしは、男っぽいけど一応‘女’。

別に自分をどう見られたって気にしないんだけどさ・・・

‘あいつ’はあたしの事、どう見てんだろ・・・?





「女として・・・?」





「有沢って男みたいなやつだよなぁー。」

部活が終わった帰り道、一人の男子生徒がそんな事を言ったのを思い出した。

中学に入っても、結構言われるこの言葉。

別にそんな自分が誰にどう見られてるかなんて気にしないんだけどさ、何だかわからないけどムカつく。

それがあまり知らない奴に言われたからなのか。
自分の事を女として見てないからなのか。

理由はわからないけど、何だかムカつく。


・・・まぁ、‘あいつ’に言われたなら文句は言えないんだけど。

その‘あいつ’っていうのは、‘黒崎一護’。

無愛想で怖がられてるけど、本当は大切なものを大事にする密かに女子生徒達に人気があるあたしの4歳からの幼馴染。


こいつの事なら何でも知ってるし、あいつもあたしの事を誰よりも知ってる。
まぁ、幼馴染だから当然なんだけど。(笑)


だから、こいつに言われるなら何の文句も言えない。

でも、そういう事に関して全然言ってきた事ないなぁ・・・


こいつ・・・一護と言えば、最近空手も凄く強くなってきて、あたしも中学に入ってからあまり一護に勝った記憶がない。

4歳の頃はあたしの圧勝だったのにな・・・。
・・・いや、9歳の時もあたしの方が上だった。

でも、‘あの時’を境に一護の空手へのやる気も変わったな・・・。

それから10歳、11歳・・・・・・と、あたしの勝つ回数も減っていった。

やっぱり悔しいし、試合とかしていて明らかに力の差が出てくると・・・

一護は‘男’で、あたしは‘女’だって思い知らされる。


そんな事もあって、ああいった事を言われると変な気持ちになるんだろうか?

あいつはあたしの事どう見てんだろ?
やっぱりゲーセンとかいく仲だから、男友達に近いのだろうか・・・?


・・・・・あー!何考えてんだ、あたしは!!

意味わかんないし、らしくない・・・!


そんな事を思っていると・・・・

「おおー、お前が有沢たつきか?」

何だか知らないガラの悪そうな男子生徒達がやって来た。

「・・・・・誰?」

本当にわからないので、あたしがそう言うと・・・

「あっ!?この前、やられたもんだよ!!今回は仲間を連れてきたんだ。お前、つえーんだからこのくらい楽勝だろ?」

・・・あー、またこういった奴か。
いつも誰かしらと喧嘩してるから(と言っても売られた喧嘩を買ってるだけなんだけど)、全然知らないわ・・・。

数は8人か・・・

ぶっちゃけ、ちょっとマズイかも・・・。

そんな事を思っていると、後ろから聞き慣れた声がしてきた。

「おう、たつき。」

振り返らなくてもわかる。
だって、4歳の時から聞いている声だから・・・

「一護!」

一応振り返って、あたしは一護の名前を呼ぶ。

すると、一護が・・・

「あ~、また喧嘩かよ。」
「うっさいなー。売られたの買ってるだけだって!」
「ったく、この人数じゃ大変だろ?手伝ってやるよ。」
「誰が手伝って何て言った?あたしだけで充分だって!」
「はっ、言ってろ。・・・ほら、来るぜ。」
「足引っ張んないでよね!」
「そっちこそ。」

こういった時のいつものあたし達のやりとり。

結果は当然、あたし達の快勝。
ったく、おととい来やがれっつーの!!

ちょっとお互い顔のケガを腕で拭いながら、あたし達は一緒に帰る。

いつものように一護が・・・

「ったく、いい加減にしろよなー。いつもいつも。」
「はぁ!?あんたの喧嘩をあたしが助ける方が多いって!」
「誰が助けろって言ったよ!」
「あ!今の台詞!そのままお返ししますー!!」
「あ!?」

いつもの喧嘩が終わった後のあたし達のやりとり。

ここまでいつもと変わりなかったんだけど・・・

次の瞬間、一護が思わぬ事を言ってきた。

「それによ・・・」
「は?」
「お前も‘女’なんだから一応気をつけろよなー。」
「え・・・」
「確かにお前を強いけど、俺は‘男’、お前は‘女’!最後に痛い目に遭うのは女なんだから、気をつけろって言ってんだ!」

へぇー・・・
あんたはあたしの事‘女’として見てんだ・・・。

ふぅーん・・・・・・・。


今のこの気持ちがよくわからない。
でも、悪い気分じゃないっていうのは確かで・・・

今日、あんな事を言われたからだろうか?
それとも、色々とあんたの事を考えていたから?

本当に訳がわからない。
らしくない・・・。

・・・ん?
女としてって事は・・・空手の時も女として見てるって事?


・・・あー、今の気持ちなし。
そう思うと何だかムカついてきた。

「おい、たつき!?おい、聞いてんのか!?たつき!」

色々考えていて、ボーっとしてたあたしを何度も呼んでいる一護。

そんな一護をあたしは蹴っ飛ばす。

「いって!!てめぇー、いきなり何すんだ!!」
「うっさいなー!」

そう言って、あたしは少し走って一護の前に立つ。

そして・・・

「一護・・・明日の部活の試合は絶対負けないからな!!」

思いっきりそう言ってやった。

一護も何だか笑ったように・・・

「はいはい。言ってろ。」

そう言って、またあたしに追いつく。

「はぁーあ、疲れた。たつき、アイスでも買って帰ろうぜ。」
「お、いいねぇー。」
「お前のおごりだぞ。」
「はぁ!?何であたしが!」
「喧嘩に付き合ってやったろー。」
「それとこれとは別でしょ!じゃんけんしよう。じゃんけん!!」
「はぁー・・・お前昔からそうだよなー・・・。」
「うっさいなー。ほら、いくよ!!」
「はいはい・・・。」


「「最初はグー。じゃんけん・・・・・・・・・・・・・!!」」




幼馴染に、女として見られてちょっと嬉しくて・・・

でも、ちょっとムカついた・・・・・・


そんな意味がわからない気持ちになった一日だった。








あとがき
一護+たつき、3万ヒットリクエスト作品を再録。

時間軸的に、中学生の二人のお話。
幼馴染での間合いならではのネタですかね。


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