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2000/01/28 (Fri) 消えた笑顔が戻った日・・・




黒崎一護。

あたしは、こいつの事なら何でも知っている。

だって、あたし達は4歳からの幼馴染。

あたしは、こいつの事なら何でも知っている。

こいつの笑顔だって・・・その笑顔が消えた日だって・・・

こいつの笑顔はいつ戻って来るのだろうか?

‘あの日’からそんな事をずっと思ってた。

今日、この光景を目の当たりにするまでは・・・





「消えた笑顔が戻った日・・・」





中学・高校と常にあたしに必ず話しかけられてくるのがこれ。

「黒崎(黒崎くん)と幼馴染なんでしょ?で、好きなの?」
「付き合う気はないの?」

男女問わず、こういったネタには皆興味があるらしい。

あたしの答えは当然‘NO’。

あたし達はそんなんじゃないんだって。

‘友達以上恋人未満’?

そんなんでもない。
自分で言うのもなんだけど、あたしは男っぽい・・・。

一護もあたしの事を‘女友達’というよりも‘男友達’に近い接し方。

それでいいんだと思う。

でも、一応あたしも女。
それ以上を望まないって言ったら嘘になる。

見ての通り、一護は中学から高校と異常にもてる。

「あの怖い無愛想な顔がカッコイイ。」
「強くて、スポーツ万能で・・・」

そんな事を言って騒いでいる女子生徒。

確かにそれもあいつの魅力。

でも、それが本当の魅力じゃない。

そして、皆知らない。

あいつが何であんなに眉間にしわを寄せた無愛想な顔になったのか。
あいつが何であんなに強くなったのか。

皆知らない。

あいつのお母さんが亡くなってからあんな顔になって、笑顔が消えて、
その事で自分を責めてて、その事で家族を守るために強くなったって事を・・・

言い出したらキリがない。
あいつの魅力は、自惚れじゃなくあたしが一番知っている。


あいつの隣にずっと居れたら・・・

そんな事を思った事があったが、あたしにはそんな資格はない。

だって、あいつの事を一番知っていたはずなのに・・・

あいつの異変に3年間も気づかなかったのだから・・・。


そして、あたしはその時こう決めたんだ。

‘ただの幼馴染の関係のままでいいから、どこかであいつの支えになろう’って。


そんな決意をして、時間は経って・・・高校生。

あたしの親友が、一護を好きになった。

その子の名前は井上織姫。

あたしと違って、本当に絵に描いたような女の子な女の子。
素直でいい子で・・・全くあんたには勿体ないくらいな子。

そして、その子は‘6月16日のあんたの異変’に一回で気づいた。

あたしは織姫の凄さに驚いて、思ったんだ。

こういう子があんたの傍にいるべきだって・・・

そんな事もあって、あたしは織姫の恋を一生懸命応援しようと、織姫にあんたの昔の事を話した。

6月17日は、あんたは休み。

そして、6月18日。
あの日から、あんたは絶対辛気臭い顔して登校してくる。

それを直すのは今は織姫は無理だから、あたしの役目。


そんな事を思いながら、あんたの登校を待つ。

そして、クラスに入ってきたあんたを見るなり、声を掛けようとしたが、あんたの違う顔を見て止まってしまった。

何?その吹っ切れた顔は?

多分、織姫はもちろん他の生徒達はわからないだろうけど・・・
あの日から見てきたいつもの辛気臭い顔とは違う一護の顔。

何かあったのだろうか?

あたしは不思議だった。
織姫?いや、それはない。
じゃー、何が?誰が?

そんな事を思っていた時・・・

「おはようございます。黒崎君♪」
「・・・おう。」

一護とその人との、普通の挨拶のやりとり・・・
でも、その光景を見た時、あたしは一瞬昔の事を思い出した。

「一護?」
「何?」
「あんた、何で空手なんて始めたの?」
「それは、母ちゃんや妹達を守るためだよ!」
「へぇ~、意外と考えてんだぁ~。」
「へへへ・・・♪」

今はもう見れなくなった一護の‘あの笑顔’。


別に今一護が笑った訳じゃない。
いつもの無愛想な顔。

でも、皆にはわからないだろうけど、その人に向けられた一護の顔が何だか笑顔にあたしには見えた・・・そんな気がした。

その人は、あたしでも・・・織姫でもなく・・・

謎の転校生の朽木さん。


二人に何があったかは、あんたの事を何でも知っているあたしでもわかならい。

でもこれだけはわかった。

朽木さんが、一護を救ってくれたんだって事。


そして、もう一つ。

あたしの知らないところで、あんたは自分の隣に相応しい人を自分で見つけたんだって事。


別にショックじゃない。

今、素直に思うのは・・・

「朽木さん、ありがとう。」

という気持ち。

でも、幼馴染としてかな?
ちょっと悔しい。

あたしが何年掛けても戻す事ができなかったあいつの笑顔を、転校してすぐに戻しちゃったんだから・・・。


6月18日。

あたしの幼馴染の・・・消えた笑顔が戻った日・・・。








あとがき
サイト初期頃のリクエスト作品、一護×ルキア←たつき視点を再録。

現世で一護の理解者は、たつきちゃんとかだと思うので(茶渡などもですが)、
そういう時、イチルキの雰囲気に気づいてくれればいいなぁと思い、こんな作品です。

今もですが、この頃もヘボヘボ作品炸裂(滝汗)

すみません。(土下座)

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