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2000/01/30 (Sun) 素直にならないと負け





一護の部屋が騒がしい。

当然だ、私と一護が言い合いになっているのだから。

言い合いなど私達にとって珍しい事ではないのだが、
今回はお互い何かが引っ掛かっているのか、私も一護もいらいらと・・・
歯止めがきかない感じになっている。


何でこんな事になっているのだろうか・・・


そうだ、確か一護のベットでごろごろとしている時に・・・





「素直にならないと負け」





「あ~、暇だな。一護。」
「・・・暇じゃねぇよ、俺は。」
「お、そうなのか?大変だな。何をしているのだ?」
「課題出てたろ、それやってんだよ。」
「おお、いつも思うが、外見では考えられぬ程真面目な奴だな~」
「うるせぇ。つうか、俺があるんだから、お前もあるだろ、課題!」
「ああ、あの数学のか。確か今回のは難しい課題であったなぁ。」
「他人事みたいに言うな。早く済ました方が楽だぞ。早くやってこい。」
「む~・・・」
「・・・まさかお前、写し待ちじゃねえだろうな。」
「な、たわけ!最近は自分で少しは解くようになったろ!」
「まぁ、確かにな。じゃあ、何で今そこにいんだよ?」
「な、何故って・・・べ、別に・・・」
「???」
「べ、別に意味などない!ベットで寝ていたかっただけだ、莫迦者!」
「はぁ!?何でそんな事言われなきゃなんねぇんだよ!意味わかんねぇし!」
「わ、わからなくて良い!」
「何でだよ!」
「何でもだ!」


私達は他愛のない事でよく言い合いになる。

でも、今となっては別に珍しくもなく、
それが何日も会話をしないような大喧嘩のきっかけになったり、
数時間したら普通に会話をしているような小さな事だったり。

そんな小さな言い合いまで数えていたらもう数え切れないほどで。


様々な事があって、また再び現世へ来て、
また学校というものに通い始めて、
また一護と行動を共にするようになって、
もう長い月日が経っていた。

それに比例してか、気づけば、一護への想いが大きなものになっている。
最初は自分でも気づかないような感情だったのかもしれない。
ただ、まだまだ死神の仕事が未熟だから気になるとか、心配だとか、
そんな違った感情と勘違いしていたのかもしれない。


気づかないほど、静かに、ゆっくりと、
想う気持ちは積もりに積もり・・・


死神がこうした感情を持つべきではないのに。
持ってはいけない感情なのにと思っていたのだが、
最近ではそれですら抑えられないほどの大きな想い(もの)になりつつあるのが確かで・・・



「間に合わなくなっても、俺は知らねぇからな。」という一護の言葉で、今の言い合いは一先ず終わる。

私の方を向いていた一護は、椅子を回転させて再び机と向き合い、
一護のベットで寝そべっていた状態から上体だけ起こしていた私も、また再びベットへ横たわる。

そして、少しごろごろとしてから何気なく視線だけ一護の背中へ向けた。

一護は・・・
外見から判断しての意外性とかでは決してなく、本当に真面目な性格。
根性もあるし、男気もある。
危なっかしい面でもあるが、自分でそう思う事・そうしたい事に対する行動力・決断力は凄い。
無愛想で相手によって勘違いされたりもするが、家族はもちろん誰に対しても優しい。
今も「間に合わなくなっても、俺は知らねぇからな。」などと言っていたが、解らない所があったりすれば教えてくれたり、助けてくれるのがいつもの事だ。

凄く不器用で、
しかし、とても真っすぐで・・・

そして、誰もがわからないような事がわかるような敏い面を見せる。
例えば、必死で隠していた事・我慢していた事を簡単にわかってしまう時とか。
まるですべてわかっていたのかと、こちらが驚くほどに。


逆に、誰もがわかるような事にいまいちわかっていない鈍感な面も見せる。
例えば、異性から好意を寄せられている時とか。
それが、近しい者からでも、普段あまり関わりを持たぬ者からでも。

そんな男だから、きっと気づいてはいまい。
私が想いを寄せるようになった事になんて・・・


時々、何事でも素直に表現できる女子生徒達が羨ましく思う。
相手へ想いを告げられるとか、
嫉妬心や、独占欲を態度や言葉で表せるとか。
私から見てみても、素直で可愛いと思う者達が羨ましくて。


しかし、そうは思っても、きっと私には到底真似できぬ事。
こちらへ再び来た理由の一つが「少しでも傍にいられれば」という事も言えず、
それを察されてこちらへの無期限滞在の話に悩んでいる事も表せず、
今でさえ「構ってほしい」とか「少しでも一緒にいたい」と素直に言えないで、言い合いのようになってしまうのだ。

そんな私には、本当に無理難題も良いところで・・・



苦しいのか、痛いのか、胸が一杯になってしまいそうで深く息を吐く。
再び一護のベットをごろごろと左右に動いていると、その隙間に何かがある事に気づいた。
手で探り触れた感触からしてきっと書物であろう。
しかし、何故こんな場所に隠すのだ・・・?

それが何なのか、そこから引き抜いて確認しようとすると同時に、一護に尋ねてみた。

「一護、ベットの隙間に何か挟まっておるぞ。」
「あ?・・・!!・・・ちょ、ちょっと待て!」

その一護の焦る声がした時には、その書物は私の目の前にきていた。

書物であるのは確かだったが、その驚くような表紙に私は大きく目を見開く。

豊満で恵まれた体型。
色気のある潤んだ表情。

表紙、そして、無意識にぱらぱら捲ると、魅力十二分な女性達が淫らで艶やかな姿勢で写っている。

井上達といた時に、本匠が持ってきていた憶えがある。
確か、こちらでは‘えろ本’と呼ばれている書物だったか・・・


「そ、それは、この前水色達が家に来た時に、あいつらが置いていきやがってだな・・・」

ばつが悪いと思ってか、一護が私の方を見て弁明している。


「何だ、別にまだ私は何も訊いておらぬぞ?」
「ぐ・・・だ、だってよ・・・」

冷静を装いながら、私は一護にそう言った。
一護は、少し顔を赤らめ、次の言葉を必死で探しているようだ。


豊満で恵まれた体型。
色気のある潤んだ表情。
そして、何より魅力十二分な女性・・・

・・・それは、私にはどれも無縁なもので。

そうしたものと、一護の態度を見て、ちくりと何かが刺さるように胸の奥が痛む。

・・・痛い、何だか苦しい。

「まぁ、何だ、このような書物は貴様くらいの歳なら当たり前といったところなのだろう?何をそんな必死で弁明する必要があるのだ。このくらいの事、私に知られても、どうもならぬ事ではないか。」

何か言葉を出さないと苦しく耐えきれなくて、一気に言葉を吐き出す。
それを聞いた一護は、目を大きくして私を見ていた。

「貴様、こういった女が好みなのか?」
「はぁ!?そんな好みも何も、水色達が置いていったって今言っただろう!聞いてなかったのかよ!」
「何だ、はっきりとは言わぬのだな。」
「だ、だから、はっきりも何も・・・!!」
「良いではないか。何をそんなに焦っておるのだ?こうした書物を読んでいても、好みの女性がいても、貴様くらいの歳では健全だと言っているのだ。私は何一つ否定などしておらぬではないか。」

訊かなくて良い事、
言わなくても良い事、
そんな言葉が次々と出てくる。
今の私は、何故か普段より良く喋る。


そして・・・

「貴様、好きな者とかおらぬのか?」
「な!・・・」

一護の顔がさらに赤くなる。
何ともわかりやすい奴だ。

その一護の反応を見て、胸の奥がさらに痛む。

「いるのだな、好きな者が。」
「な、俺は別に・・・!」
「貴様の態度見れば、まるわかりも良いところだ。・・・健全な事ではないか、不思議な事では一切ない。」
「・・・・・・」

ああ・・・

「想いを告げたりはせぬのか?」
「・・・嫌われてはいねぇと思うけど、相手にどう思われてるか、いまいちわかんねぇし。」

訊かなくて良い事を聞けば、聞きたくない言葉が返ってきたりする事があるなどわかっているのに。

「おいおい、貴様らしくないな。男なら玉砕覚悟でいくものだろう、貴様のようなタイプなら尚更だ。・・・良い情報を教えてやろうか。相手が誰であれ、貴様が想いを告げれば大抵良い結果だと思うぞ。日頃、女子生徒達の話をたくさん聞いている私が言うのだから間違いない。どうだ、その相手が誰なのかなども聞いてやっても良いが?」
「・・・お前には関係ねぇだろ。」

言わなくても良い事を聞けば、言われたくない言葉が返ってきたりする事があるなどわかっていたのに。


・・・そうか。
一護には好きな者がいるのだ。
それもあの真っすぐな男が、結果を恐れてしまうくらい想われている者が・・・

何も不思議な事ではない。
人が人に想いを寄せる。
当たり前の事だ。


冷静を装う事、感情を隠す事には自信がある。
そんな私でも少し・・・いや、かなり限界が近い。



「何だ、今更。ここまで言ったのだ、答えてくれても良いだろう?」
「・・・・・・」
「・・・仕方ない、私は言い当ててやろう。ずばり貴様の想い人は井上であろう!井上は美人でスタイルも良い容姿端麗であるしな。いや、頭も運動神経も良いから才色兼備か。心も優しく、気配りも出来る娘だ。貴様には勿体ない程だと思われるかもしれぬが、バランスとしては全然悪くないだろう。どうだ、正解だろう?」
「何で井上が出てくんだよ。・・・もういいだろ、ほっとけって。」
「何だ、違うのか?そうでないとすると・・・あ、そうか!有沢だな?貴様の幼馴染だからな。昔からの付き合いだから気づかなかったが、最近異性として気になり始めたか?男のようだなどと言う男子生徒もいるが、そんな事はない。優しくて、とてもしっかりしているし、時々見せる女らしい部分が何とも可愛らしいからな。何よりも貴様の事をよく理解してくれる娘だ。どうだ、今度こそ当たっただろう?」
「たつきがどうしたっていうんだよ。もういいって言ってんだろ、話聞けよ。」
「何だ、何だ。違うのか?前から何度も言っているが、私は貴様よりもかなり長く生きているのだ。こ、恋沙汰などにも詳しいぞ。人生の先輩として相談に乗ってやろうとしているのではないか。む~、そうだな~・・・他でいうと・・・」


「いいから、ほっとけって何度言ったらわかんだよ!!」


恋沙汰など、そんな経験もないくせに強がり交じりで言葉を並べていると、
一護の大声が、部屋中に響く。
そうだ、確か騒がしくなったのはここからだった・・・


椅子から立ち上がって大声を出した一護は、私と真っすぐ向き合う形になった。
怒りの声というよりは、何か振り絞って出した声であると感じたのは気のせいか・・・

私を見ている一護に向かって、私は口を開く。

「何も大声を出す事ではないだろう。人が親切に相談に乗ってやろうというのに・・・」
「相談に乗ってくれって誰が言ったんだよ!俺が言ったか!?ほっとけって言ってんだよ、俺は!」
「・・・ああ、言ってはいなかったな。しかし、あんな態度とられたら、私に関係ない事でも興味が沸く事だってあるだろう?」


「・・・それが大きなお世話なんだよ!!お前が関係ないって思う事なら、そんな事訊くなって言ってんだ!!」


ずきんと・・・今度は大きな何かが刺さったように胸の奥が激しく痛む。
・・・もう限界だった。

「・・・悪かったな!余計なお世話で!私には到底関係のない事だったな!人が人に想いを寄せる、人が人と好き合う、愛し合う、時には別れる・・・本当に、私には関係のない事だ!それが一護の場合も例外ではないという事が言いたいのだろう?よくわかった・・・なら、早くその想い人の所へでも何でも行ってくれば良いではないか!想いを告げるなり、振られるなり、好き合うなり、愛し合うなり・・・勝手にしてくるが良い!」

それを聞いた一護は唖然としている。

「・・・あ、すまぬ。いち・・・」

(バタン!)

冷静さを取り戻した私は、自分のしてしまった事に気づいて、謝ろうとした途中に、一護は部屋を出て、ドアを閉める大きな音が鳴り響く。


訊かなくて良い事、
言わなくても良い事、
気づけばそうした言葉を一護へぶつけてしまっていた。

一護にとって聞きたくない言葉、言われたくない言葉、
一護を傷つけてしまうに充分な言葉をたくさんぶつけてしまったのだ。

怒って出て行くのも無理もない。
いや、そうした行動にでるのも当然だ・・・

はは、好きな者へ素直に何も言えず、
逆に傷つけて嫌われるなんて・・・笑い話にもならぬ。

・・・そう、もう確実に嫌われて・・・

ベットのシーツをきゅっと少し力を込めて掴む。
気づけば、視界が歪んでいた。

どうして、どうしてあのような酷い事を言ってしまったのか。

冷静を装う事、感情を隠す事には自信がある。

何時、何処で、何が起こっても冷静に。
時には、そうした場面で感情を押し殺す。

・・・冷静を装う事、感情を隠す事には自信があったのだ。


しかし、あの書物を見つけて、ああした話題になって・・・

どこか自分に劣等感を感じたのだろう、何の取り柄もない自分に。
どこか嫉妬心があったのかもしれない、誰かわからぬ一護の想い人へ。

そして、どこか独占欲のような感情(もの)があったのかもしれない。
気づけばいつも隣にいて、
出会ってからはおそらく一番共にいる時間が長く、
一護の隣が、
そんな日常が、
気づけば当たり前のようになっていたから。


だからと言って、あんな言葉をぶつけるのはないだろう。
相手の事を考えもせず、自分の視点だけであんな言葉をぶつけるなんて。

最低だ、嫌われて当然でh・・・


(バタン!)


改めて思い返していると、ドアが開き、再び強く閉まった音がする。

視線をその方へ移すと・・・

「・・・一護。」

そこには一護が立っている。
そう言えば、階段を下りる音もなかった。
何処へも行かなかったという事か・・・?


「な、何だ、一護。まだ行っていなかったのか?早く支度でも何でもして行った方が良いではないか。」

ドアの傍で立っている一護の顔を見る事なく、またもやそんな言葉を投げつける。
ああ、もう救いようがない・・・

いや、これで良いのだ。
あれだけ傷つけたのだから、中途半端ではなくとことん嫌われてしまえば良い。
自分勝手だとは思うが、そうすれば・・・気持ちの整理も容易になる。

すると、一護が私の方へ近づいてきた。
そして、静かに口を開く。

「ルキア。お前、何でまたこっちに来たんだ?」
「・・・え?」

何を言われるかと思えば、意図のわからぬ一護の質問に思わず聞き返すような声を出す。

何故このような時にそんな事を・・・

「なぁ、何でまたこっちに来てくれたんだ?いつまでこっちにいるんだ?」
「な、何故と言われても・・・い、一護どうして今そんな事を・・・」

素直に言えずに、逆に問い返す。

すると、一護は続けて・・・

「この前・・・浮竹さん達から話聞いたんだ。こっちに来る奴は誰でも良かったとか、お前次第で来る奴が違ってたとか、こっちにいつまでいるのもお前次第だとか・・・」
「な、そ、それは・・・!」
「いいから、最後まで聞けよ。」
「む・・・」
「そんな話聞いて、お前がまたこっち来てくれたって事だけで・・・俺はすげー嬉しかった。」

その言葉の次には、一護が私を抱きしめていた。
とても強く、それでいてとても優しく。

「い、一護・・・?」
「・・・男は玉砕覚悟なんだろ?日頃の倍以上アピールしてんだ。いくらお前ほどの天然な奴でもいいかげんわかるだろ?可能性低いのに、めちゃめちゃ根性だしてんだから、しっかり答えろよな。」
「え・・・あ、あの・・・」


「俺、ルキアが好きだ。」


少し離れた一護は私にそう告げる。
真っすぐ、真剣な目で私に。

予想もしなかった言葉、
予想もしなかった展開、
ちくりと痛んでいた胸の奥が、急にどきどきと再び苦しくなる。
でも、この苦しさは先程までとは全く違うもので。


「・・・本当か?」
「ああ、こんな状況で嘘言う奴がどこにいんだよ。」
「・・・魅力何一つないこんな私をか?」
「おいおい、誰がそんな事言ったんだよ。・・・つ、つうか、お返事聞かせてもらえませんかね?」


予想もしなかった言葉、
予想もしなかった展開、
ちくりと痛んでいた胸の奥が、急にどきどきと再び苦しくなる。
でも、この苦しさは先程までとは全く違うもので。
もう胸が一杯で弾けてしまいそうだ。

こんな状態で、どう答えたら良いのだ・・・


「・・・莫迦者。浮竹隊長達から話を聞いたのだろ?それで、私はこちらへ来る事を選んだ・・・もう察すればわかる事であろう、鈍感め!」
「鈍感て・・・てめぇ!どういう意味d・・・え、という事は・・・」
「わ、私も同じ気持ちだという事だ!それくらいわかれ!」
「・・・マジっすか?」
「この状況で嘘を言う者はいないと先程貴様が言っておったではないか、たわけ!」
「・・・ったく、どんな返事だよ、それ。」


・・・全くだ。
こんな時でさえ、素直に言えないなんて。

でも、この事だけは素直に・・・

「先程は、酷い事を言ってしまってすまぬ。」
「ん?ああ、あれか。別に、俺が先に怒鳴ったのも悪かったんだし。俺こそわりぃ。」
「し、しかし・・・」
「まぁ、ああいう少しガキっぽい所もお前のいいとこっていうか。」
「な、何を!!一護、貴様!」
「ははは。でも、まぁ、好きな女に後押しさせるのは少し恥ずかしい話だけど、良かったっていうか。ほんと可能性低いと思っていたからよ。」
「な、それはこちらの台詞だ!私だってそう思っておったのだぞ!」
「いやいや、結構頑張っていたと思うんですけど・・・」
「全然だ!もっと行動にだしてもらわぬとわからぬ!」
「お前、すげー天然だもんな。そんな事言ったら、俺の方がわからなかったって。」
「む・・・ちょっとした事で察しろ。莫迦者。」
「・・・無理な事を・・・でも、まぁ、いい結果だったって事で、すげー嬉しいからいいわ。」
「・・・一護・・・」
「お前は?」
「え・・・?」
「だから、お前はどうなんだって。感想。」
「え・・・あ、わ、私も・・・その・・・」


必死に答えようとした瞬間、下の階から一護を呼ぶ声がする。


一護はそれを聞いて立ち上がり、ドアの所で私の方を向いて・・・

「まぁ、また今度の機会に聞かせてくれよ。お前の感想な。」

そう言って、静かにドアを閉めて、下へと向かっていった。


な、何が感想だ・・・


一人、一護の部屋に残されると、自然と今までの展開を思い返す。
今日一日だけでたくさんの出来事があった。
特に、後半なんて予想外であったし、とても展開が速くて、
現実なのか、夢なのかわからぬ程で・・・
でも、一護の真剣な言葉が、表情が今でも残っている。

いつからなのか、もうずっと顔が、体が焼けるように熱い。


・・・感想か・・・

一護からそんな言葉を貰えて、「嬉しかった」?
その言葉を聞いた瞬間、心臓が止まってしまいそうな程、「幸せな気持ちだった」?
そんな一護とこれからも、「一緒にいたい」?

どれも思いはすれど、口に出すには今の私には難しい言葉ばかりで・・・
というより、次に会う時にどんな顔で会えば良いかもわからない。



「嬉しい」?
「幸せ」?
「一緒にいたい」?


今の私には到底無理な話。

だから、今はまだ・・・



・・・絶対に言ってやらない。













あとがき
『絶対に言ってやらない』企画、一護×ルキア再録。
原作風味ですが少し違います。
この後一緒に行動を共にしていたらどうなるんだろうなぁと思いヘボいなりにも書かせて頂きました作品です。

実は両想いなのに、想いが行き違っている感じも萌えですよね、イチルキは。

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